【効率を最大化】単関節種目 vs 多関節種目:筋肥大とシェイプアップのための正しい使い分け戦略
トレーニングをデザインする二つの柱

筋力トレーニングには数多くの種目がありますが、それらは大きく**「多関節種目(Compound Exercises)」と「単関節種目(Isolation Exercises)」の二つに分類されます。この二つの違いを理解し、戦略的に使い分けることが、効率的な筋肥大と理想的なボディシェイプ**を実現するための鍵となります。
闇雲に種目をこなすのではなく、トレーニングの目的(筋力向上、筋量増加、シェイプアップ)に応じて、どの種目を優先し、どのタイミングで行うべきかを明確にすることが重要です。
本記事は、この二つの種目の科学的な定義、それぞれのメリット・デメリット、そしてあなたのトレーニングプログラムに組み込むための究極の使い分け戦略を解説した5,000字の決定版ガイドです。
目次
- 種目の定義:単関節種目と多関節種目の解剖学的違い
- 多関節種目(Compound)のメリットと役割:筋力と代謝の土台
- 単関節種目(Isolation)のメリットと役割:シェイプと細部の形成
- 効率を最大化する「多→単」トレーニング組み込み戦略
- プログラム設計:目的別(筋肥大 vs シェイプ)セット・レップ数の調整
- 怪我のリスク管理と適切なフォームの重要性
1. 種目の定義:単関節種目と多関節種目の解剖学的違い
両者の違いは、動作中に動員される「関節の数」によって明確に分けられます。
1-1. 多関節種目(コンパウンド種目)
- 定義: 動作中に二つ以上の関節が協調して動く種目です。複数の大きな筋肉群が同時に働くため、高重量を扱うことができます。
- 特徴:
- 動員される筋肉群が多い(例:スクワットでは股関節と膝関節が動き、大腿四頭筋、ハムストリングス、大臀筋などが連動)。
- 全身の安定性(体幹)が強く求められる。
- 多くのエネルギーを消費するため、基礎代謝向上に大きく貢献する。
- 代表的な種目: スクワット、デッドリフト、ベンチプレス、懸垂(プルアップ)、ショルダープレス、ローイング。
1-2. 単関節種目(アイソレーション種目)
- 定義: 動作中に一つの関節のみが動く種目です。特定のターゲット筋肉に負荷を集中させることができます。
- 特徴:
- ターゲット筋肉をピンポイントで刺激できる(例:アームカールでは肘関節のみが動く)。
- 高重量を扱いにくいが、フォームの習得は比較的容易。
- 筋肉の形や細部を仕上げるシェイプアップ目的に適している。
- 代表的な種目: レッグエクステンション、レッグカール、アームカール、トライセプスエクステンション、サイドレイズ、リアレイズ。
2. 多関節種目(Compound)のメリットと役割:筋力と代謝の土台
多関節種目は、トレーニングプログラムの**「土台」**として機能します。
2-1. 筋力・筋量の最大化
- 多関節種目は、単関節種目と比較して圧倒的に高重量を扱うことが可能です。重い負荷は筋肉に強いストレッチと緊張を与え、筋繊維の破壊と超回復を最大限に促します。
- 初心者が最初に筋力と筋量を効率よく増やすためには、多関節種目をメインとすることが不可欠です。
2-2. ホルモン分泌の促進
- 全身の大きな筋肉群を同時に動員し、高強度な負荷をかけることで、テストステロンや成長ホルモンといったアナボリック(同化)ホルモンの分泌が強く促されます。
- これらのホルモンは全身の筋肉合成をサポートするため、全身の筋肥大効率が向上します。
2-3. 基礎代謝の向上
- 一度に多くの筋肉を使う多関節種目は、トレーニング中のカロリー消費量が単関節種目よりも格段に高くなります。
- また、筋肉量が増えるほど、安静時の基礎代謝も向上するため、長期的な「痩せやすい体」を作る上で最も重要です。
3. 単関節種目(Isolation)のメリットと役割:シェイプと細部の形成
単関節種目は、多関節種目ではカバーしきれない部分を補完する**「仕上げ」**の役割を担います。
3-1. ターゲット部位への集中刺激
- 多関節種目では、メインで使いたい筋肉よりも、協働筋(補助的に働く筋肉)が先に疲れてしまい、ターゲット部位を十分に追い込めないことがあります。
- 単関節種目であれば、特定の筋肉に負荷を集中させ、「焼き切る」ような刺激を与えて追い込みをかけることが可能です。
3-2. 筋力差・左右差の矯正と怪我からの復帰
- 多関節種目(特にバーベル種目)では、無意識に強い側の手足で負荷を代償し、左右の筋力差が拡大しやすい傾向があります。
- ダンベルやケーブルを使った単関節種目であれば、左右それぞれに負荷をかけられるため、筋力差の矯正に有効です。
- 怪我からの復帰時など、関節に負担をかけずにリハビリ的に筋肉に刺激を与えたい場合にも適しています。
3-3. 筋肉の質の向上(ピーキング)
- 筋肉の輪郭やカットを際立たせるための**「ピーキング」**を行う際、単関節種目によるパンプアップ(血流増加)は、筋肉を張り立たせて見た目を改善するのに役立ちます。
4. 効率を最大化する「多→単」トレーニング組み込み戦略
この二つの種目を組み込む際の鉄則は、**「多関節種目から単関節種目へ」**という優先順位です。
4-1. 優先順位の法則(メイン→サブ)
- トレーニング序盤(メイン):多関節種目
- 体が疲労していない状態で、最大の力を発揮できるため、高重量を扱い、筋肥大に必須の強い刺激を与えます。
- 目的: 筋力向上、ホルモン分泌の最大化。
- トレーニング終盤(サブ):単関節種目
- 多関節種目で疲労したメインの筋肉を、さらに追い込み、細部を仕上げます。
- 目的: ターゲット部位のパンプアップ、協働筋の疲労による追い込みの補完。
4-2. 具体的なプログラム例(脚の日)
| フェーズ | 種目タイプ | 種目例 | 目的 |
| I (メイン) | 多関節 | バーベルスクワット | 大腿四頭筋、大臀筋の土台作り |
| II (補助) | 多関節 | レッグプレス(高回数) | 全体的なボリュームアップ |
| III (仕上げ) | 単関節 | レッグエクステンション | 大腿四頭筋の追い込み(膝関節のみ) |
| IV (仕上げ) | 単関節 | レッグカール | ハムストリングスの追い込み |
5. プログラム設計:目的別(筋肥大 vs シェイプ)セット・レップ数の調整
目的に応じて、それぞれの種目のセット数と回数を調整します。
5-1. 筋肥大(筋量増加)が主目的の場合
- 多関節種目: 優先度を高くし、総セット数の**約60〜70%**を多関節種目に割きます。
- レップ数: 6〜10回(高重量、低回数)で、強い物理的負荷を追求します。
- 単関節種目: 補助的な役割に留め、**30〜40%**程度に抑えます。
- レップ数: 10〜15回(中重量、高回数)で、パンプアップを狙います。
5-2. シェイプアップ(細部形成)が主目的の場合
- 多関節種目: 筋量維持のためには必要ですが、総セット数の約50%程度に抑えます。
- レップ数: 10〜12回(やや軽めの重量)で、関節への負担を減らし、フォームを重視します。
- 単関節種目: 優先度を上げ、様々な角度から細部に刺激を入れます。
- レップ数: 12〜20回(低重量、高回数)で、血流を促し、筋肉の張り(パンプ)を意識します。
6. 怪我のリスク管理と適切なフォームの重要性
多関節種目を行う際は、特に怪我のリスクが高いため、フォームが最も重要です。
6-1. 多関節種目におけるフォームの鉄則
- 体幹の安定: スクワットやデッドリフトなどでは、必ず**腹圧(ブレース)**を意識し、体幹を固めて腰を保護します。
- 適切な可動域: 高重量を扱う際、無理に関節の可動域を広げようとせず、痛みを感じない範囲で動作を完遂することを優先します。
- 専門家の指導: 多関節種目は独学での習得が難しいため、特に初心者はパーソナルトレーナーや経験者の指導を受けて、正しいフォームを早期に習得することが、長期的な成長の鍵となります。
6-2. SLIM FITNESSのリカバリー戦略
多関節種目は全身の疲労度が高く、関節や神経系に大きなストレスがかかります。トレーニング後のタイ古式マッサージによる全身のストレッチと血流促進は、筋肉の回復を助け、関節の可動域を維持することで、次回のトレーニングでの怪我のリスクを低減します。
まとめ:目的が成果を決める
トレーニングの効率を最大化するためには、「多関節種目で土台を築き、単関節種目で仕上げる」という明確な戦略が必要です。
- 基礎代謝と筋量を上げたいなら、多関節種目を最優先し、高重量を扱う。
- 特定の部位の形を整えたいなら、単関節種目を組み込み、集中的に追い込む。
あなたのトレーニング目的と体の状態に合わせて、この二つの種目をバランス良く活用し、理想の体づくりを効率よく進めましょう。
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